歯車族バトン
2018/08/31
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リストグループ代表 北見「果敢に挑む男が選ぶ時計」4- まだまだダイバーズウォッチを着ける自分でいたい

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第4回「まだまだダイバーズウォッチを着ける自分でいたい」

広田:今後、どういう時計を手に入れたいですか。

北見:まずどこにでも着けていける、普段使いのできる時計。もうひとつはスーツに合う、ドレッシーでパーティーにも使えるようなもの。この2つの選択肢ですね。

広田:いずれもオケージョンありきなんですね。

北見:確かに。ビジネスでもハワイでする時計と香港でする時計はやっぱり違いますから。

広田:面白いですね。どう違います?

北見:ハワイはそのまま海で泳げるようなスポーティなタイプだし、香港は派手なものが普通なんですよ。シンガポールも少しタイプが異なる。そういった意味では、基本的な時計の使い分けというのは、それぞれの場所で知られていたり、人気のあるブランドを着けるということかもしれません。

広田:共通の話題が生まれるのも時計の面白さですからね。TPOというのは北見さんの時計選びのひとつのキーワードのような気がします。

北見:かもしれないですね。言われてみて気付きましたけれど。

広田:ドレッシーな王道系に興味はおありですか。

北見:見ないと分からないというか、フィーリングですね。合わないと使わなくなっちゃいますから。そういう時計ってたくさんありますね。

広田:本質を見る選び方ですね。失敗から学ぶ経験値が高いのでは? 時計を買って、そこから学べる人と学べない人っているんですよね。北見さんは、軌道修正していって、ある程度満足したら、ガラッとテイストを変えて次のステージに進むという。

北見:そういった意味では、合理主義なのかもしれないです。

広田:でも時計を買うという行為自体は、けっして合理的ではないじゃないですか。それでもあえて買うというのはどういうことだと思いますか。

北見:自分に対する戒めだったり、記念だったり、ご褒美だったり。あとは人との出会いや成長。うちの社員やグループが成長した時に贈るとか。自分がワンランク上の仕事をしていきたいから手に入れようというのはあります。リシャール・ミルもそう。

広田:ちょうどマインドを変えた時ですね。

北見:そうですね。日本よりも海外でやっていくぞと気持ちで買いましたね。大成功でした。とくに香港やシンガポールの人に人気があり、着けている同士が仲間になれる。

広田:そういう時計を買えるぐらい、ちゃんと稼いでいると信頼して思ってもらえる。

北見:それはあります。価値を分かっているんだなと。共通の価値感を持っていると話は早いですよね。

広田:でもオーソドックスな王道系を着けられたら、それはそれで新しい気持ちになるかもしれないですよ。

いつまでも海に飛び込める、そんな身軽さが自分には合っていると選んだのは、ロレックスのヨットマスターⅡ。

北見:でもまだパーティーにダイバーウォッチをしていきたい気持ちはありますね。

広田:まだまだ攻めたい。それは自分であるというアイデンティティみたいなものですか。

北見:どこにでも行くぞという気持ちになりますよね。やっぱりエレガントな時計をしている時ってやっぱり気を遣っちゃう。

広田:北見さんにとって、どこにでも向かって行ける象徴なのでしょうね、ダイバーウォッチって。部下に指示を出すだけじゃなくて、自分から攻めちゃうぞみたいな。

 

日本橋三越本店 ウオッチコンシェルジュ
立花 典子

北見様の時計の選び方にはご自身のライフスタイルとポリシーが反映されていて興味深かったです。何かの記念や大きな仕事をやり遂げた時に購入される時計はTPOに合わせて 日常生活でも使用されていて、北見様と人生を共に歩んでいく頼もしいパートナーでもあるように感じました。次に北見様がどんな時計を選ぶのか楽しみです。

 

今回で、リスト株式会社 代表取締役社長 北見尚之氏との歯車族対談は終了です。
次回は、株式会社SYホールディングス 会長 杉本宏之氏の歯車族対談をご紹介します。

第1回

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広田雅将さん

広田 雅将
Masayuki Hirota

時計ジャーナリスト・時計専門誌『Chronos日本版』編集長

1974年大阪府生まれ。会社員を経て、時計専門誌クロノス日本版編集長。国内外の時計賞で審査員を務める。監修に『100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』『続・100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー刊)が、共著に『ジャパン・メイド トゥールビヨン』(日刊工業新聞刊)『アイコニックピースの肖像 名機30』などがある。時計界では“博士”の愛称で親しまれており、時計に関する知識は業界でもトップクラス。英国時計学会会員。

北見 尚之さん

北見 尚之
Hisashi Kitami

リストグループ 代表

1965年、神奈川県生まれ。専門学校在学中に大手企業の社長と出会い、企画開発担当として支店の開発を任される。支店とする物件を探す中で、不動産業界の在り方に疑問を感じて、その後を見据えて大手不動産会社へ転職をして営業としての経験を積む。1991年25歳の時に、リスト株式会社を設立して不動産仲介事業を開始。ビルマネジメント、一戸建て住宅の分譲販売と事業範囲を広げ、2000年からは新築マンションの分譲を手掛ける。2010年の上大岡駅前の再開発でデベロッパーとしても業績を挙げ、同年、世界的に有名なオークションハウス「サザビーズ」に起源を持つ不動産ネットワークを利用したクロスボーダー仲介事業に進出。2014年からは「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ」ブランドでアジア太平洋にグローバル展開。ハワイ、シンガポール、香港、フィリピンに続き、今秋にはタイにも展開する。

第1回
 
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