～日本橋三越本店本館6階ジュエリーギャラリースタイリストがご提案いたします～

1つは持っていたいベーシックジュエリーとして、パールのネックレスを挙げる人は多いと思います。冠婚葬祭からカジュアルシーンまで使えて、間違いない存在感のパールジュエリーは、シンプルなニットや白シャツ、シックなスーツをクラスアップしてくれて、女性の表情を明るく照らしてくれます。今回はそんなパールジュエリーに注目していきます。

パールは種類、珠の大きさや色、ネックレスの長さなどによって、その印象ががらりと変わります。また年齢によって、その選び方や楽しみ方を変えていくアイテムでもあります。そこでパールを愛し、長くジュエリーに携わっている日本橋三越本店のスタイリストに、自分に似合うパールの選び方をアドバイスしていただきました。

 

基本アイテムとして持ちたい「アコヤパール」。遊び心ある「黒蝶パール」「白蝶パール」

左上から時計まわり。白蝶パール（ゴールデン）、アコヤパール、白蝶パール、黒蝶パール。

日本橋三越本店では「アコヤパール」、「黒蝶パール」、「白蝶パール」が充実しています。これらは母貝が異なっており、そのために色やサイズ、カラーが違います。パールといってもその種類や珠の大きさによって印象が大きく変わります。
まずは冠婚葬祭にも使用される最もポピュラーな「アコヤパール」です。これは日本で多く養殖されており、真円のものが多く照りが美しいパールとして大人のマストアイテムともいえるジュエリーです。

成人や結婚のお祝いとしてご両親が贈られることが多いアコヤパールのネックレスは、正装用として、イヤリングやピアスがセットになったものを購入することをお勧めます。
セカンド、サードパールとしておすすめしたいのは、黒真珠とも呼ばれている「黒蝶パール」や、真円はもちろんドロップ型も美しい「白蝶パール」、ゴールドリップと呼ばれる白蝶貝から生まれる「白蝶パール（ゴールデン）」です。どれも個性的で遊び心のあるパールですので、着こなしに華を添えてくれるだけではなく、ワンランク上の大人のスタイルを完成させてくれます。

 

珠の大きさは、年齢と共に少しずつ似合うものが変化する

内側から7.0㎜サイズ220,000円、8.0㎜サイズ275,000円、9.0㎜サイズ1,100,000円のネックレス。価格はすべて税込。（日本橋三越本店6階 ジュエリーギャラリー）
※掲載商品は販売次第終了になります。予めご了承ください。

冠婚葬祭に使用されることが多いのは、アコヤパールの40㎝ネックレスです。まず店頭で選ぶことになるのが珠の大きさ。日本橋三越本店では、約7.0㎜から0.5㎜単位で選ぶことができ、珠の大きさ、形、色、照りなどで価格は変わります。一般的に珠の大きさは20～30代の女性の場合、7.0㎜や7.5㎜を選ぶことが多く、年を重ねていくともっと存在感のあるサイズに買い替えるケースも珍しくないと言います。そこで日本橋三越本店では、このようなケースをお話して、最初の購入から8.0～8.5㎜のご購入をおすすめることが多くなっているようです。
ただし、お顔の大きさや首の細さ、肌色、身長などによって印象は大きく変わってきますので、お時間があれば、実際に試着してみることをおすすめします。そしてできれば全身を鏡に映して、そのバランスを見ていただくことがポイントです。

右の50代の女性は9.0㎜の42㎝ネックレス、左の20代の女性は7.5㎜の42㎝ネックレスを着けています。珠の大きさによってその印象が変わるのが感じられると思います。

 

ベーシックな約42㎝ネックレス。汎用性が高い約100㎝もおすすめ

100㎝以上のパールのネックレスはさまざまなスタイルに合わせてアレンジができるので、1つあると便利です。

首に沿うような長さ約40～45㎝のパールネックレスはプリンセスレングスと呼び、ジュエリーの王道アイテムの1つです。しかし、冠婚葬祭以外にはどう使っていいかわからないという声も少なくないと言います。基本的には白シャツやセーターの衿元にさりげなく着けるだけで着こなしに品格を生み出してくれますが、そのきちんと感が苦手という方もいると思います。そこでもっと日常的に、またフォーマルな席でも使いたいとう方におすすめしたいのが、ロープレングスと呼ばれる100㎝以上のパールのネックレスです。100㎝のものなら一連や二連として、120㎝以上であれば三連としても楽しめますので、冠婚葬祭はもちろん、幅広く楽しめます。またロングネックレスは身長や年齢問わずに楽しめるアイテムですので、1つあると便利です。

 

次回は、日本橋三越本店6階ジュエリーギャラリースタイリストの普段のパールの着けこなしをご紹介いたします。よりパールの魅力を知っていただけると思います。