歯車族バトン
2018/04/05
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ダイニングイノベーション西山「決断と挑戦から見えたこととは?」2- ギャップがあることが自分らしさ

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第2回「ギャップがあることが自分らしさ」

西山: 会社の上場や退任など節目に合わせて時計を買い、キャリア毎にテイストも変わっていき、いまではフランク ミュラーやリシャール・ミルに到ってます。パテック フィリップやオーデマ ピゲはスーツの時によく着用していますし、最近はビンテージ感のあるブライトリングなんかも気に入ってます。

広田: なかでもいちばんよくつけるのは?

西山: オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク オフショア」です。スーツの時はとくに。

日オーデマ・ピゲ の「ロイヤルオーク オフショア GINZA7 銀座限定モデル」。銀座7丁目ブティックの開店を記念して販売されたもので、7のインデックス部分にダイヤモンドが埋め込まれている。

広田: これは面白い。僕は“時計に負ける”という言い方をするんですけど、普通こういう時計って買ったら後生大事にして使う人が多いんですが、容赦ないですね。

西山: もうガリガリ傷ついても気にしません。機能ではクロノグラフが好きなんですよね。

広田: それはどうして?

西山: 見た目が好きで。とくに機能を使いこなすこともないし、メカニズムなんかも分かっていないんですよ、実は。結局選ぶ基準は見た目と自分の服に合うか。そして自分らしいかということ。

広田: でも自分に合うものを選ぶというのは、簡単なようでじつは難しいと思います。西山さんにとって自分らしさであり、自分のテイストとは何だと思いますか。

西山: ギャップがあるということでしょうか。大衆的なもつ焼きも好きだし、もちろん高級ステーキも食べに行きます。両方の良さがあるし、いずれも楽しみたい。服も平日なんかはファストファッションのシャツを着てデニムを穿いたりもするけど、ビジネスではゼニアのスーツを着るみたいな。何でもギャップがあるということに惹かれます。

広田: その振り幅を楽しむということ?

西山: そうですね。でも時計の場合、いまはTPOやその場面に合わせることが一番お洒落なんじゃないかなと思っているんですよ。そのためにタイプの異なる時計を持っています。共通しているのは、すごくしっかりしていて男らしさもあり、その中にさり気ない主張があることですね。

広田: ちなみに他に趣味は?

西山: クルマも好きだし、釣りやスキー、趣味でDJをしてます。

広田: 多彩な趣味の中のひとつとして時計があるんですね。

西山: そうですね。シーンを一番大切にしています。服も時計もクルマも。山に行く時はメルセデスのゲレンデに、時計もタフなスポーツモデル。食べ物だってフランスに行ったら、フランス料理以外は食べないし、沖縄に行けば街の居酒屋で泡盛を飲みながら沖縄料理を食べたい。そこに行ったら、その文化を味わいたいし、感じたいんです。

 

次回は、歯車族、西山知義のシーンに合わせた時計で自己主張するをご紹介いたします。

第1回

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広田雅将さん

広田 雅将
Masayuki Hirota

時計ジャーナリスト・時計専門誌『Chronos日本版』編集長

1974年大阪府生まれ。会社員を経て、時計専門誌クロノス日本版編集長。国内外の時計賞で審査員を務める。監修に『100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』『続・100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー刊)が、共著に『ジャパン・メイド トゥールビヨン』(日刊工業新聞刊)『アイコニックピースの肖像 名機30』などがある。時計界では“博士”の愛称で親しまれており、時計に関する知識は業界でもトップクラス。英国時計学会会員。

西山知義さん

西山 知義
Tomoyoshi Nishiyama

ダイニングイノベーション代表取締役会長

1966年、東京都生まれ。不動産会社を経営する父と母、弟の4人家族に育つ。 小学生時代は野球、中学ではバスケット、高校はアメフトとスポーツに打ち込む。 大学に進学するも起業するなら早い方がよいと1年で中退。
不動産会社勤務を経て、不動産会社を設立。 その後1996年「牛角」1号店を東京・三軒茶屋にオープン。 当時の焼肉店にはない「安くて おいしく、オシャレな焼肉屋」というコンセプトで、わずか3年間で100店舗にまで拡大。2000年にはレインズインターナショナルを株式上場。
その後レッドロブスタージャパンの買収、しゃぶしゃぶ「温野菜」、居酒屋「土間土間」などを経営し、海外にも進出。 7年間で1000店舗の外食チェーンを築き、世界最速記録を樹立。
その後、小売事業にも参画し、2004年にコンビニエンスストアの㈱am/pmジャパン、高級スーパーマーケットの㈱成城石井を買収。 若干39歳でグループ総店舗数2,300店舗、総売上3,500億円までのグループを築く。 2012年にレックス ホールディングスを譲渡し、新たなステージを世界に広げ「日本の食文化を世界に」をミッションに掲げ、ダイニング イノベーションを設立。現在に至る。

第1回

今回の対談場所

TOKYO whiskey Laboratory
2016年に表参道に誕生した、大人のための、大人が集えるウイスキーバーラウンジ。洗練されたデザインの店内には約1300種のウイスキーが、まるで絵画のように並んでいます。海外の雑誌にも紹介されたこともあり、外国人も多く訪れているといいます。

東京都港区南青山5-5-24 南青山サンタキアラ教会2階
TEL:03-6434-1163
WEB:http://tokyo-whisky-library.com
営業時間:月~金曜 18:00~27:00(26:00L.O.)
土曜 15:00~27:00(26:00L.O.) 日・祝日 15:00~24:00(23:00L.O.)
※祝日中日は土曜日と同じ営業時間です。

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