WORLD WATCH FAIR
2018/08/13
5618views

ワールドウオッチフェアで出逢える、一期一会の魅力~独立時計師

コメント 149

時計にやどる、見えないストーリー

私が「独立時計師」の世界に触れ興味を持ったきっかけはあるお客様からの一言でした。
「時計にはね、ストーリーが大切なんだよ」
最初はどういう意味かわかりませんでした。時計は時間を確認するためのもの、違いはブランド・金額・素材・大きさなど・・・。目に見えるものでしか判断していなかったからです。

皆様今もし手元に腕時計をはめていたら、ちょっとその時計を見てみてください。
今何時を指しているか、何色か、素材は何か、どこのブランドかなどは見てわかります。しかしその時計が誰がどのようにつくっているかなどはわかりますか?当然見ることはできません。そう、ストーリーとは目にみえない価値なのです。
具体的にいうならば、ブランドが積み上げてきた歴史やその時計が完成に至るまでの過程、携わる人々の 想いなどです。
そしていつのまにか私もそんな目に見えない価値に惹かれてしまい、行きついたのが「独立時計師」の世界でした。

独立時計師とは何か?

独立時計師とは、大手の企業やグループブランドに属さずに、個人で独立して時計製作を行う人たちの事です。

「ラング&ハイネ」 創設者マルコ・ラング氏

大手のブランドグループとは違い、非常に少人数で作り上げるのだから当然生産効率も良くないため大量生産ができない、大量生産できないので価格もあがってしまう。また作っている人にもし何かアクシデントがあれば商品自体の供給などに影響がでてしまうリスクだってあります。
しかし、独立時計師の時計にはそのようなリスクが逆に魅力として輝き今多くの時計愛好家の心に響いていることも見逃せない事実です。そしてそこはまさに「ストーリー」の宝庫なのです。

・「つくりたいものをつくる」からこそ生まれる、他にはない独創的なデザイン、機構
・造り手の顔が見えること
・ものづくりの過程を共有できること
そんな一期一会の魅力を独立時計師の時計は持っています。

 

ランゲ&ハイネ 「アントン」
ラング&ハイネ初のトゥ―ルビヨン。シースルーバックの裏側から見える、独創的な美しいムーブメントは圧巻の一言。ロゴの左右にはさりげなく二つのダイヤモンドがシャトン止めされています。

 

ジャン・ダニエル・ニコラ 「2ミニッツ・トゥ―ルビヨン」
天才独立時計師ダニエル・ロート氏が2001年に息子と自分と奥様の名前を冠して立ち上げたブランド。2分間で1回転するロングタイムトゥ―ルビヨン。徹底的に手作業に拘るモノづくりの姿勢、その仕上げ、完成度の高さも時計愛好家に愛される理由のひとつ。

先日日本を代表する独立時計師菊野昌宏さんのお話しを拝聴する機会がありました。そこで菊野さんがおっしゃった一言が、まさに全てを言い表していると思います。

「過程にこそ価値がある」
 

皆様ぜひ三越ワールドウオッチフェアに足を運んでいただいて、そんな独立時計師の世界を体感してみませんか?会場では、そんな独立時計師の他、大手のグループに属さない、個性溢れるモノづくりをおこなう独立系のブランド専用のブースを大きくつくる予定です。週末には実際に独立時計師の来場も予定しています。ご来場お待ちしております!!

≫WWF 2018の情報はこちらから

 

コメントを書く
149件のコメントがあります。
ログイン