おしゃべりきものゴコロ。
2019/05/17
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一色采子さん「手持ちのきものが蘇る、買い足し術」3 - 整理術でワードローブを管理する

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世界文化社から出版された『母のタンス、娘のセンス 一色采子のきものスタイルBOOK』。きものファンはもちろん、お母様から受け継いだきものをどう着たら良いのか困っている、これからきものを着始めたい方にもぜひ読んでいただきたい内容となっています。対談第3回のテーマは、今日から始めたい、きものの整理術について。きものの賢い買い足しは、楽しい整理から始まるようです。

 

第3回「きもの整理術で、ワードローブを管理する」

古谷:「受け継いだきものをどうしたらいいかわからない」という人も結構いますが、一色さんはまず整理することから始めたのですよね?整理する時のコツはありますか?

一色:私の母は本当にきものが好きな人で、全部置いていたら毎日きものを着ないといけないくらいなので、まずは好きか嫌いかで整理することにしました。「自分でお金を出して買うかな?ほしいと思うかな?」を基準にして。中には「セールになっていても私は買わない」と思うきものもありましたね。色が似合わない、好みではないものなど。そういうものは潔く人にあげて、みなさんに喜んでもらいましたよ。それでこの前「あら素敵なきものね」って言ったら「あなたからもらったきものよ」と言われて、「それならあげなければよかった」ということがありましたね(笑)。

古谷:自分には似合わないと思っても、誰かが着ているとよく見えたりしますよね。

一色:そうなんです。その方はそのきものを気に入ってくれて、ちゃんと似合うように着こなしているわけですよね。なので、タンスの肥やしにならなくて良かったと思いました。

古谷:ご自分の好みでも、サイズが合わないきものなどはどうしたのですか?

一色:例えば、羽織を帯に仕立て変えたりしましたね。当時は丈の短い羽織が流行していたのですが、今は長羽織が主流なのでタンスにしまったままの人も多いと思います。私は白い総絞りの羽織を帯に仕立て替えたら、絞りがドット柄みたいでモダンな印象になり、万能帯として重宝しています。

古谷:きものから羽織にしたり、きものを帯に、帯をバッグになど、いろいろ仕立て替えができますよね。仕立てのときに出た端切れを草履の鼻緒にして、お揃いにする方もいて。

一色:おしゃれですね。もし悩んでいることがあったらプロに気軽に相談して、アドバイスをもらったらいいですよね。

古谷:それでもたくさんきものが手元に残ったと思いますが、一色さんはリストを作ってとても素晴らしくきものを整理されているのがすごいです。

一色:ありがとうございます。今ならスマホで写真をとってパソコンに入れたりと簡単なのでしょうけど、当時は一枚ずつ写真を撮ってもらって、現像したものをファイルにまとめました。畳紙(たとうし)にも写真を貼り付けて番号を振って管理しています。手持ちのきものの全体像が把握できるので、リストを作ってからは母のきものが具体的にイメージできるようになりました。

古谷:手持ちのきものを把握すると自分の好みも整理できますし、次に何が欲しいのかわかりやすくなりますね。

一色:そうなんです。母のこのきものには、あの帯と合うんじゃないかなとか、思わぬ発見もあったりします。リストを作るのは手間ですが、先のことを考えるととっても良いです。

古谷:私もファイルは買ったのですが、途中で止まってしまって……。でもリストにする際には、仕立てのときに出た余り布も一緒に保管しようと考えているんです。なかなか手がつけられないんですけどね(笑)。

 

次回は、女優 一色采子さんの「夏のきものの楽しみ方」をご紹介いたします。

 

今回の対談に関してのご意見・ご質問をお待ちしております。ぜひコメント欄からご投稿ください。

『母のタンス、娘のセンス』
<目次>

  1. 母譲りのアイテムをとことん着こなす
    • 母のタンスの渋味きもの着こなし術
    • 母のタンスのレトロ晴れ着の着こなし術
    • 母のタンスの個性派帯の着こなし術
  2. 娘のセンスで綴るきものダイアリー
  3. 娘のセンス、アイデア集/福島県二本松市の“私的”プチ観光ガイド
 

■定価:1,600円+税
■刊行:株式会社世界文化社


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古谷 尚子
Naoko Furuya

『家庭画報特選 きものSalon』編集長

1988年株式会社世界文化社入社。Men’sEx編集部でメンズファッションを担当後、書籍編集部でカリスマ美容家IKKOさんの単行本を3冊手がけ、いずれもベストセラーに。『MISS Wedding』『NEXTWEEKEND』の編集長を歴任。現在『きものSalon』の公式通販サイト「和美人百貨店」のプロデュースとバイヤーも兼務するマルチエディター。

一色 采子
Saiko Isshiki

女優

東京都出身。画家の大山忠作を父にもち、幼い頃からさまざまな芸事に触れて育つ。特技は日本舞踊と鼓、三味線、長唄。日本舞踊では坂東流名取として坂東晃祿の名を、鼓では藤舎彩子の名をもつ。主な出演舞台は、「三文オペラ マック・ザ・ナイフ」「リア王」「有頂天団地」「マクベス」「銀座復興」、踊りの才能を生かした『錦絵夏すがた』『風流 吹きよせ踊り』など。また、映像作品への出演も多く、連続テレビ小説「ノンちゃんの夢」、「凛凛と」「あぐり」「あぶない刑事」「相棒」「北アルプス山岳救助隊・紫門一鬼」など。

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