おしゃべりきものゴコロ。
2021/03/10
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私のきものスタイル ~三越スタイリスト編~

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あなたのワードローブに“きもの”という新たな選択肢を

「今日は何を着よう?」と考えるだけでワクワクするおしゃれの時間。ワンピースやブラウス等に加えて、“きもの”という新たなおしゃれの選択肢があったらより毎日が楽しくなるはず。
お洋服と同じくらい身近に、より一層輝く自分だけのスタイルで、楽しく、気分が上がるきものライフを楽しんでいただきたい。
きものを楽しむ方法は人それぞれ。自由に、自分なりの楽しみ方を見つけていただけたら。
そんな想いを込め、今回は三越のスタイリストの“MY KIMONO STYLE”をご紹介いたします。

“MY KIMONO STYLE” #1 スタイリスト 三宅真里子

#MY FAVORITE STYLING

私のきものスタイルのキーワードは「その時の自分に合わせてなんでもチャレンジ」。
幼少より和のお稽古事を通じきものは身近な存在でした。周囲が主に舞台衣装としてのきものを着ている中で、小物などでどうやって自分らしさや個性を出すかを考えたコーディネートを意識することが多かったように思います。

今はスタイリストとして店頭に立つ中で、きものはお仕事着として着用する場面が多いため、三越のスタイリストとしての自分を演出するきものの装いを意識しています。

年齢に合わせて装いもアップデートしつつ、“なんでも”チャレンジしたいです。例えば、派手もシックも似合うようになりたいですし、1つの系統などにかたよらず、様々なきもののおしゃれを楽しみたいです。
また、きものの柄にはひとつひとつ季節感やストーリー性があるのが魅力だと感じているため、自分が着る際には、その季節に合わせた柄や着る場面に合わせたストーリー性のある柄のきものや小物を選ぶようにしています。さらにスタイリストとしてお客さまへご提案する際も、お召しになる背景、そのストーリーを意識してご提案できるよう心がけております。

私のこだわりアイテム<羽織>


a. 銘仙の羽織に柄足袋でレトロモダンを楽しむ装いに


b,c. お気に入りの羽織コレクション

お仕事で着るきものは基本的に落ち着いた雰囲気のものが多いですが、OFFの日の装いには自分の“好き”を大切にしたコーディネートを楽しみます。
その中でも好きでこだわっているアイテムが「羽織」。

例えば銘仙の羽織に柄足袋をあわせて(画像a参照)気分が上がる楽しい装いに。こういった印象的な柄行の羽織を着る時には、きものは無地にしたりとバランスも大切にしています。
裏地もバランスを考慮して。脱いだ時の“素敵!”も大切に。

ファッションとしてのきもの

(着物写真)お仕事きものコーディネート。紬地に大胆な辻が花が映えるきものに、銀糸のみで施された駒刺繍の帯を合わせてモノトーンコーデに。三分紐も銀にしつつ、帯留めはターコイズブルーで差し色を入れました。帯揚げに暖色を入れることで柔らかい雰囲気も。 (洋服写真)春らしいワンピースコーデ。休日はお洋服でも気分の上がる素敵な色を取り入れたり、こだわりのシルエットのお洋服を着て、きものとはまた違うおしゃれを楽しんでいます。

基本的にお洋服はワンピースかパンツスタイルです。
例えばお仕事で着るお洋服は制服かスーツスタイルが基本なので、TPO的にも気持ち的にもどうしてもダークで無地なスタイリングになりがちです。でも、きものであればお洋服と少し違う気分で華やかな色や文様をさりげなく取り入れることができるため、気分もあがります。
きもののコーディネートを決める際は、きもの×帯のコントラストを楽しむ日もあれば、きものも帯もダークトーンにし、小物映えするよう工夫することもあります。
きものの良さは、1枚のきものでも帯や小物を変えて雰囲気を変えたコーディネートが楽しめるところ。お洋服は形によって流行があるのに対し、きものは形が決まっています。だからこそ、あまり流行を気にしすぎることなく自分なりの楽しさを追求していけることが、きものの楽しさかもしれません。
手持ちのきものの数が少なくても、帯や小物を変えながら季節感を楽しんで工夫しながら着ることができるのもきものの醍醐味。気張らずスモールスタートで、お洋服を楽しむのと同じようにきものを楽しんでみてほしいです。

“MY KIMONO STYLE” #2 スタイリスト 寺迫美希

#MY FAVORITE STYLING

私のきものスタイルのキーワードは「日常にきものを取り入れる」。
きものだからとハードル高く考えるのではなく、特別な日でなくともきものを楽しみたいと思っています。先輩や母から譲り受けたきものも多いので、コーディネートをする際は、地味になりすぎないよう、帯や小物を明るい色で揃えたりして、現代の感覚で自分に合わせた着こなしをするように心がけています。

ファッションとしてのきもの

昔からお洋服はシンプルなものが好みで、素材感や形で選ぶことが多いです。
きものは同系で合わせるコーディネートが好きなのですが、最近は不思議と洋服もきもののセンスに近くなってきました。
あくまでお洋服ときものの関係はシームレスにとらえています。基本的にお仕事できものを着る機会が多いですが、その日の気分によってスーツを着たり、きものを着たり。「きものを着なくては」と考えるのではなく、あくまでおしゃれの選択肢のうちの一つとして、より気軽な気持ちできものを身近に捉えられているのかな、と感じます。
お客さまへも、ファッションとしてのきものを身近に感じていただけるご提案が出来ればと思っています。

スタイリストセレクション〈+KIMONO ~日常を彩るカジュアルきもの~〉
3月31日(水)~4月13日(火)
日本橋三越本店本館4階呉服フロア

日常を丁寧に、こだわって過ごすあなたに“+KIMONO ”のご提案。
「カジュアルを楽しむ」をテーマに、呉服部スタイリストがセレクトしたこだわりのアイテムをコーディネートでご紹介いたします。
ワンピースを選んでいただくように、カジュアルな小紋や紬を。
靴を選んでいただくようにお草履や鼻緒を。
アクセサリーを選んでいただくように帯締めや帯留めを。
お洋服と同じように日常にきものを取り入れていただきたいという想いをこめ、こだわりのアイテムの数々を取り揃えました。
自分の好きを詰め込んだ、カジュアルなきものスタイルを探してみませんか?

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