三越ワールドウォッチフェア会場スペシャリストから
豪華絢爛なアートは
“キング・オブ・ダイヤモンド”と
讃えられる名門から。
見所の多いワールドウォッチフェアですが、「ギャラリーとして楽しむ」観点からも推すならどのブランドでしょうか?
ニューヨークのハイジュエラー<ハリー・ウィンストン>。ご存知アカデミー賞授賞式のレッドカーペットをはじめ、数多の有名女優を輝かせ、“スターたちのジュエラー”として、永く歴史を彩ってきた名門中の名門です。
“キング・オブ・ダイヤモンド”と讃えられるその煌めきは、やはり見所として外せないのではないでしょうか。
<ハリー・ウィンストン>を鑑賞するポイントとしては?
<ハリー・ウィンストン>が培ってきた膨大なジュエリーコレクションは、「王家の宝物庫に匹敵する」とまで表現されました。まさにジュエリーの王と呼ぶにふさわしい、威風堂々のデザインスピリットは、時計づくりにおいても存分に発揮されています。
「宝石そのものに合わせてデザインが決まる」 とする同社の信念が、革新的かつ優美なデザインを纏う時計を生み出すのです。
今年、会場でご紹介する「HW プルミエール・ロータスオートマティック」は、同社が得意とするフラワーモチーフのデザイン。デザインへの飽くなき挑戦がそのフェイスで見事に結実しています。ふんだんに鏤められるダイヤモンドとともに盤面に華をひらかせるのはマザーオブパールです。
類稀なる優美な装飾で、目を楽しませてくれる一本を、ぜひ会場でご覧ください。
“東西実用時計の雄”!!
会場で粋を集める技術も
楽しんで。
例年ワールドウォッチフェア会場は時計の大展覧会といった様相です。実用時計としておすすめするなら、どのブランドか教えてください。
<ボーム&メルシエ>。こちらは日本でも知名度が上がってきたブランドの一つです。欧米ではその技術に揺るぎない評価を受けております。
日本では「結納返し」や「記念の日」の一本としてお求めになる方も多く、やはり生涯を添い遂げる時計としての信頼はその堅牢な技術によって支えられているのでしょう。
おすすめは「クリフトン ボーマティック ブルーグラデーション COSC」。この機械式時計に内蔵されるムーブメント「ボーマティック」は、耐衝撃性と等時性、耐磁性そしてそれらが織りなすメンテナンスフリー期間の長さから「実用時計としてこれ以上の物があるだろうか?」と囁かれるほどです。
一方の東の雄といえば、我が国が誇る時計界の巨人「SEIKO」社。会場には、SEIKOが誇りをかけて送り出す最高峰ブランド「グランドセイコー」もならびます。なかでも[日本橋三越本店限定]となる「グランドセイコー ヘリテージコレクション」はこの会場にしか存在しません。心臓部に同社独自の機構スプリングドライブが埋め込まれたこの一本は、機械式時計に用いられるぜんまいの力を動力源としながら、クオーツ時計に用いられるIC回路の電気信号によって精度調整を行います。このIC回路が正確に時を刻む装置として機能するわけです。
デジタルカタログでアイテムの詳細を見る各ブランドが威信をかけた技術が洋の東西を問わず一堂に会する会場は、まさに展覧会としてギャラリーのようにお楽しみいただける場所となっております。
三越のウォッチスペシャリストはまるでギャラリーのキュレーター。
スペシャリストと呼ばれるだけあって、とてもお詳しい。皆さんは、どのように時計の知識を学ばれるのでしょうか。
毎年催される時計の「バーゼルフェア」「ジュネーヴサロン」に注目するのはもちろん、各ブランドが開催する「研修会」にも個別に赴いたりします。
ブランドの歴史や信念を丁寧に吸収することで、より深くより良い一本をお客さまにご案内できるのではないかと考えるからです。
「勉強しなくては」というモチベーションになるのは、時計に詳しいお客さまからのお問い合わせに十分なご対応ができなかった場合ですね。お好きなお客さまは本当にお詳しいのが、時計の世界。毎年、力不足を感じては奮起する、の繰り返しです。
そんな想いが高じてか、「時計」が解説されている媒体だとついつい目がいくようになってしまい…。プライベートでも時計にまつわるあれこれに妙に食いつくようになってしまって(笑)。雑誌の表紙に「時計」なんて文字が踊ってるともうダメですね。吸い寄せられてしまう(笑)
私は、実は時計のスペシャリストに就任するまえはメンズファッションのゾーンにおりまして。時計はやはり、所有する「その人」を表す重要なパーツでもあると思うんですね。ご自身を表現されるための“トータルコーディネート”の観点からも最適な一本をご提案できるよう、ファッション界全体も見わたすように心がけています。
ファッショントレンド、例えば近年ではどのような傾向が見られますか?
トレンドだけのお話で例をあげれば、“ブルーのフェイス”はドレッシー・スポーティーのカテゴリを問わず、相変わらず人気ですね。フォルムは近年、腕なじみの良い滑らかで薄めのケースに移行してきている印象です。
ユニセックスな佇まいの一本も増え、共用を念頭にお買い求めにこられるカップルのお客さまもおられますね。
ただし、なのですが…われわれ日本橋三越本店およびウォッチスペシャリストとしては、やはり流行だけをオススメするショーケースというよりも、お客さま「その人」の求めるライフスタイルや理想のご自身像へ近づくための一本、そういう時計とめぐり逢う場所であれたら…と願っております。
理想の時計とめぐり逢いお求めになる方の言葉に「時計と目が合う」という表現があります。
遠くにいたのに、急いでいたのに、“バチッと来てしまう”、“目が合ってしまった”と皆さまおっしゃいます。
われわれはそういった出逢いをより楽しんでいただけるよう、この8月からウォッチサロンの設えをギャラリーへとあらためました。
ギャラリー形式というと、具体的にはどういった売場となるのでしょうか?
これまではほぼすべてのショーケースが腰高サイズで並び、対面にサロンのスタイリストが立つかたちで対応させていただいておりました。
これからは、壁面に配置するディスプレイを思い切って一挙に増やし、眺め歩くように時計との出逢いを楽しんでいただけたらと考えております。
われわれウォッチスペシャリストも、お客さまのお求めに応じて付き添うかたちで、ギャラリーアテンダントのように時計たちの見所をお知らせしたり、館内をご案内できたらと。
お客さまお一人おひとりそれぞれの時計との出逢いを、「キュレーター」としてもお手伝いできるよう、よりお過ごしいただきやすいフロアとともにお待ちしております。ぜひ今年も、世界中の名品が揃い、時計界の重鎮も訪れる「三越ワールドウォッチフェア」を会場でお楽しみください。
■ 本館6階 パーソナルショッピングデスク ウォッチ
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