MAINTENANCE
2018/05/15
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日本橋三越本店時計サロン オーバーホール入門編

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これまでもご紹介してきた、機械式時計に欠かせないメンテナンス。中でも代表的なものが「オーバーホール」です。読者の皆さまからも、ご質問を多数いただきました。今回はその中から代表的なものを、皆さまにご紹介いたします。

 

Q1. オーバーホールの価格は、どのくらい?

 

オーバーホールの代金

同じブランドでも、
・機械の種類
・年式
・どんな機能がついているか
などによって非常に大きな差があります。

例えば、オメガの場合…

クオーツ(電池式)の3針(時針、分針、秒針のみ)のようなシンプルなもので5万円前後~
機械式のシンプルなもので6万円前後~
ストップウオッチ機能のついたもので、8万円強~。
こちら以外にも特殊な機能のついた時計だと、金額は更に高くなります。また、中の部品の交換の必要がある場合はオーバーホール代金に加算されます。
まずは専任の技術者が時計の状態を確認して、金額をお見積り。ご了承頂けて初めて、オーバーホール作業の開始です。
 >>工房の様子はこちらから

Q2. オーバーホールって毎日使ってる場合と、たまにしか使わない場合と、めったに使わない場合とで時期が違ってくるの?

オーバーホールは、健康診断のようなもの

オーバーホールとは、つまり時計の定期診断、人間でいえば健康診断、車でいえば車検のようなものです。外部からでは判断できない、時計内の故障や部品の破損、汚れや汗などによるサビの有無などをチェックし、直すものです。

中でも重要な作業のひとつに、部品に注油している潤滑油を新しくして掃除する工程があります。
時計は非常に細かい精密な部品が組み合わさってできています。その部品同士の摩擦を軽減するために、潤滑油が注油されているのです。この潤滑油は、時計の使用有無に関わらず歳月とともに酸化し、劣化していきます。

メンテナンスして、次世代へ受け継ぐ

もちろん毎日ご使用になる方が消耗は大きいこともあるものの、オーバーホールは使用頻度に関わらず、3~4年程度に一度行うのが理想的です。
劣化した状態で使用し続けると、部品の摩耗や消耗につながり、費用もかさみ、時計の寿命にも影響を与えてしまいます。
定期的にオーバーホールを行うことで時計を健全な状態に保ち続ければ、機械式時計は親から子へ、そのまた孫へと受け継いでいく事も可能です。

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