Business Suit Style
自分スタイルを追求するビジネススタイル編
上質で上品なベーシックアイテムを自分流に楽しみたい。三越の時計サロンの北澤真吾さんと、紳士服バイヤー 岩元智之さんに、いまお二人が注目するこだわりのベーシックスタイルについて教えていただきました。
時計サロン北澤流 こだわり抜いた時計とは
A. ランゲ&ゾーネ ランゲ1 PGLS1914AD
時計への美意識を満足させてくれる時計といえば、 A . ランゲ& ゾーネの「ランゲ1」。オフセットされた時刻表示、アウトサイズデイト、スモールセコンド、パワーリザーブインジケーターが、ゆったりとした空間に配置されている特徴的なデザインです。そのデザインは実は、どんなときも針が重ならず、視認性を確保することまで計算されたもの。細部までこだわり抜かれた、デザインの逸品です。
お勧めの時計紹介
日本橋三越本店 特選宝飾雑貨営業部
時計サロン
北澤 真吾さん
自分スタイルにこだわれば、 ベーシックに行きつく
パターンオーダーに挑戦する
トレンドを追うばかりでなく、10年後も着用できるほど、細部にまでこだわったスーツを作る方が増えています。パターンオーダー(イージーオーダー) なら、体型に合わせられるので、より自分らしいスタイルが作れます。
POINT1:生地や色味へのあくなき追求
POINT2:ほどよく今を感じさせるディテール作り
着る人:
日本橋三越本店
特選・紳士クロージング アシスタントバイヤー
清水祐介さん
紺のストライプスーツを日本橋三越本店でイージーオーダーしました。ツーインタック、サイドアジャスター、股上深め、ゆったりシルエットを取り入れたクラシックスタイル。パッチポケットやダブルステッチを取り入れたことで、カジュアルさをプラスして遊び心を演出。
最新のスーツトレンド解説
紳士・スポーツ統括部
日本橋商品部 特選・紳士クロージング バイヤー
岩元 智之さん
イラスト:ソリマチアキラ
1966年東京生まれ。91年よりフリーに。
雑誌の挿絵、広告などの作品を手掛けている。
BOOKS
クラフツマン―作ることは考えることである
”答えやルールが重要ではなく、発端や経緯、歴史を知って自らが考えることが大事だ”という話を学びの場の指導者からよくうかがいます。
著者は、ストラディヴァリウスの職人も医師も政治家も子育て奮闘中の親もクラフトの塊として、クラフト的技術を発展させることは文化的差異を超越することであり、その技術は人間としての成長がいかなる意味をもっているかの核心である、と語っています。そして、技術の上達によりなにものにも変え難い報酬として”誇り”を得られる、と。少しでもよりよい仕事をして、少しでもよりよい人間になり、少しでもよりよい世界を作ろうと思うならば、日々クラフトのメンテナンスを怠るわけにはいかない、という訳者の言葉も胸に響く1冊です。
- 著者:リチャード・セネット
- 筑摩書房
- 4,000円(税抜)