Vol.4
「インフォーマルというモダニティ」
ここ数年のファッションのキーワードに、ノームコア*1やエフォーレス*2があります、通底するのは快適さであり、自分らしく気負わないスタイルであり、それはクルマにおいても走破性と居住性、スポーティを併せ持つSUV人気に通じます。まさに時代のすうせい趨勢は、従来の形式にとらわれず、どんなシーンでもストレスを感じさせない、この“インフォーマル”というスタイルにあります。新作時計でもボーム&メルシエはモダンデザインに日常の実用機能を備え、ヴァシュロン・コンスタンタンは現代を生きる男のライフスタイルを表現し、ジラール・ペルゴは小径クロノグラフという新機軸を打ち出しました。いずれも変わらないのはインフォーマルという価値感であり、そこに現代性が映し出されるのです。
ヴァシュロン・コンスタンタン/フィフティーシックス 1,382,400円/ Ref. 4600E/000A-B442
自動巻、SSケース、ケース径40mm、3気圧防水
1956年に発表された、ブランド初の自動巻きムーブメント搭載モデルのひとつに着想を得て、マルタ十字をモチーフにしたラグやボックス型風防を現代的な解釈を加えて甦らせました。美しい造形のケースや飛び数字のインデックスなどレトロコンテンポラリーなスタイルに、自動巻きが象徴した当時の先進性を躍動感あるSSケースで表現します。
ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック 356,400円/ Ref. M0A10436
自動巻、SSケース、ケース径40㎜、5気圧防水
長く使い続けられる時計として支持の高いボーム&メルシエは今年、新開発のムーブメントを搭載しました。シリコン製ヒゲゼンマイ採用による1500ガウスの高耐磁性や約120時間のロングパワーリザーブ、さらにCOSC認定クロノメーター取得の精度を両立し、実用機能に優れます。
*1 ノーマル(普通)とハードコア(究極)を組み合わせた造語で、「究極の普通」を意味するスタイル
*2 肩の力を抜き、ほどよく崩した、落ち着いたカジュアルスタイル。
*価格はすべて税込。2018年5月時点での予価です。為替変動などの諸事情により、価格が予告なく改定される場合がございます。
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