歯車族バトン
2018/08/17
1201views

リストグループ代表 北見「果敢に挑む男が選ぶ時計」2- 資産価値のある時計が自分自身の価値を高めていく

コメント 25

第2回「資産価値のある時計が自分自身の価値を高めていく」

広田:時計の資産価値というのは、近年国内でも注目を集めていますね。

北見:僕がそれを感じたのは10数年前ですが、当時サザビーズの不動産部門の日本でのフランチャイズ権を買ったんですね。その頃から価値があるものを持っていた方がいいんだなと思うようになりました。それは、自分自身の価値も高めなければという自覚に通ずるということで。以来、時計もそういうチョイスしています。

広田:時計の価値というのは、ただ価格に代えられるものではなく、それを着けている自分の、相手に与える印象であったり、無形の価値というのがあるんでしょうね。金銭だけでは量れない、それとはまた違う豊かさというか。

北見:そう、アートのひとつですよね。身に着けるアートというかな。

広田:それも飾っておくだけではなく、実用性や普段身につけてうまみを常に味わえるというのも魅力ですね。時計はどういうブランドを手に入れたのですか?

リシャール・ミルの「RM028」は、「一見、リシャール・ミルに見えないところがいい」と北見さんは語る。

北見:それがリシャール・ミルの「RM35-01」で、それまでは重くないと時計じゃないと思っていたんですよ。でも一度着けたら、重いのは負担になるなと感じて。疲れるわけじゃないんだけど、慣れちゃうとやっぱりこっちがいい(笑)。その後に「RM028」を買いました。

広田:やっぱりリシャール・ミルには、他の時計と違う存在感がありますね。それはビジネスの成功の証であったり、そのステージに立ちたいという気持ちの表れであったり。でもそれに対して北見さんのチョイスは変化球ですよね。ブランドの王道から外れたモデルを選ぶ人って面白い人が多いですよ。なぜRM028だったんですか。

北見:軽くて頑丈で、海でも使えるということ。何よりもリシャールに見えないところですよね。見せびらかしているイメージがないでしょ。何気なくさりげなく、見る方が見れば分かるというのが好きなんです。

広田:ちょっと外した、通な選択の嗜好は、昔からですか。

北見:そうですね。派手に見えるのは、あんまり好きじゃないんですよ。クルマも以前はフェラーリとベントレーに乗っていたんですけど、フェラーリは人前で乗るのは好きじゃなかったですね。こそこそ乗ってた(笑)。

広田:今は何に乗っていらっしゃる?

北見:メルセデスのゲレンデですね。今のゲレンデは、めちゃめちゃ乗りやすいです。自転車やボードも突っ込めるし。

広田:北見さんは、ビジネスパーソンの歩みとしては王道中の王道でこられているじゃないですか。そんな人のモノ選びがちょっと違うところに行くというのが面白いですね。

北見:違うところなのかな(笑)。自分では一貫性があると思っているんですけど。常にアクティブに行くというか。攻めていく姿勢はずっと変わっていないです。そのためにはどこにでも行けて、嵐が来ても大丈夫みたいなモノを身の回りに置いておきたい。
広田:それこそクルマも時計も、ですね。

 

次回は、歯車族、北見尚之の新進ブランドに重ねる、持続性あるビジネスの形をご紹介いたします。

第1回

今回の対談に関してのご意見・ご質問をお待ちしております。ぜひコメント欄からご投稿ください。

広田雅将さん

広田 雅将
Masayuki Hirota

時計ジャーナリスト・時計専門誌『Chronos日本版』編集長

1974年大阪府生まれ。会社員を経て、時計専門誌クロノス日本版編集長。国内外の時計賞で審査員を務める。監修に『100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』『続・100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー刊)が、共著に『ジャパン・メイド トゥールビヨン』(日刊工業新聞刊)『アイコニックピースの肖像 名機30』などがある。時計界では“博士”の愛称で親しまれており、時計に関する知識は業界でもトップクラス。英国時計学会会員。

北見 尚之さん

北見 尚之
Hisashi Kitami

リストグループ 代表

1965年、神奈川県生まれ。専門学校在学中に大手企業の社長と出会い、企画開発担当として支店の開発を任される。支店とする物件を探す中で、不動産業界の在り方に疑問を感じて、その後を見据えて大手不動産会社へ転職をして営業としての経験を積む。1991年25歳の時に、リスト株式会社を設立して不動産仲介事業を開始。ビルマネジメント、一戸建て住宅の分譲販売と事業範囲を広げ、2000年からは新築マンションの分譲を手掛ける。2010年の上大岡駅前の再開発でデベロッパーとしても業績を挙げ、同年、世界的に有名なオークションハウス「サザビーズ」に起源を持つ不動産ネットワークを利用したクロスボーダー仲介事業に進出。2014年からは「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ」ブランドでアジア太平洋にグローバル展開。ハワイ、シンガポール、香港、フィリピンに続き、今秋にはタイにも展開する。

第1回
コメントを書く
25件のコメントがあります。
ログイン