歯車族バトン
2017/10/25
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デジタルと機械式時計にハマった、 男の物語2

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第2回 歯車族、病膏肓に入る

 

広田: いま何本所有されているのですか?
 

石井: 12本ぐらいですか。基本は同じムーブメントは買わないということ。それに機能も選ぶ条件のひとつです。GMTが好きで、海外出張が多かった時はロレックスのエクスプローラーⅡ*をよく使ってました。日付を戻せる機構が他にあまりなかったんですね。

広田: とくに針の時差修正後に日付を送ろうとする際、誤って調整禁止時間帯にイジって壊してしまうケースも多いです。



石井: いま愛用しているユリス・ナルダンのミケランジェロUTC*は、ケースサイドの上下ボタンで短針の送り戻しができ、日付もこれに連動します。さらにホームタイムは小窓で24時間の数字表示され、見誤ることもありません。ユニークなところではカール・F・ブヘラのパトラビ トラベルテック*も買いました。操作感も良かったですね。

広田: あれも短針のみを送り戻しでき、日付も連動しますね。最近ではパネライもいいですよ。自社ムーブメントのP.9000はカレンダー連動時差修正機能を備え、パワーリザーブも長いし。ところでケースサイズや重さは気になりませんか?


石井: そうですね。ただ僕は時計はある程度重くなくちゃいけないっていうのが持論なんです。チタンの時計は嫌いなんですよ。軽いんで。


広田: 存在感があるとか、しているぞって感じということですか。

石井: やっぱり機械ですから。たとえばカメラもいまニコンD800*を使ってますが、その前はD3でいずれもボディがマグネシウム合金。プラスティックでは嫌なんです。
 

広田: 原体験としてカメラがあると、やっぱり時計でも金属の質感とか重厚感にうるさくなりますよね。
 

石井: かもしれないですね。金属フェチなんでしょう(笑)。

広田: でも実用性に優れ、見た目もいい時計というのはなかなか難しいですね。
 

石井: そうですね。見かけもいい方に越したことはないですけれども、やっぱり自分が持っていないムーブメントに惹かれます。今つけているジラールペルゴの1945*のムーブメントは、自社製のGP3000という自動巻のものですが、表面の仕上げだとか青焼きネジが気に入ってますよ。

 

次回は、マーケティングのプロとして石井龍夫が分析する機械式時計のお話をご紹介します。

第1回

 

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広田雅将さん

広田雅将
Masayuki Hirota

時計ジャーナリスト・時計専門誌『Chronos日本版』編集長

1974年大阪府生まれ。会社員を経て、時計専門誌クロノス日本版編集長。国内外の時計賞で審査員を務める。監修に『100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』『続・100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー刊)が、共著に『ジャパン・メイド トゥールビヨン』(日刊工業新聞刊)『アイコニックピースの肖像 名機30』などがある。時計界では“博士”の愛称で親しまれており、時計に関する知識は業界でもトップクラス。英国時計学会会員。

石井龍夫さん

石井龍夫
Tatsuo Ishii

花王デジタルマーケティングセンター シニアフェロー

1980年花王株式会社に入社、販売部門を経験した後、本社事業部門でブランドマーケティング業務に14年間従事。その後、花王のweb活用の戦略立案と企画運営に携り、2014年にデジタルマーケティングセンターを設立し、2016年12月の退任までセンター長として花王のデジタルマーケティング活動を統括。現在は、デジタルマーケティングセンターのシニアフェローを務めている。また、社外では、日本マーケティング協会のマーケティングマイスターやデジタルメディア広告電通賞の審査委員長などの職務も兼任。

第1回
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