歯車族バトン
2018/02/07
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USEN-NEXT島田「時計で自己演出する男の審美眼とは?」2 - 自分に合うかが結局は外さない時計選び

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第2回「自分に合うかが結局は外さない時計選び」

島田: 買う時にもうひとつ考えるのは、いつか人にあげられる時計ということなんです。

広田: 人に譲れるもの?それはすごく面白い選び方ですね。

島田: 家族や仕事仲間など大事な人に何かを贈る機会があるじゃないですか。新しく何かを買ってもいいんですが、それでは単にお金が物に変わっただけです。そうではなく、僕が気に入って手に入れ、大切に使って一緒に過ごした、ある種、僕の歴史を刻んだ時計をあげるというのが、思いも伝わっていいなと思って。だから時計を買う時には、あげる前提で買うという感じなんですよ。

日本橋三越本館6階のランゲ&ゾーネ売り場に立ち寄る島田氏。

広田: 僕もよく人に時計をあげるのでそれには共感します。お話を聞いていると、島田さんのお人柄が時計から透けて見えるような気がします。人とのつながりを大切にしたり、時計選びにしても。

島田: 僕は時計オタクでもコレクターでもないんです。眼鏡と一緒ですね。眼鏡はとても好きなので、よく眼鏡専門店に行きます。でもブランドやデザイナー、レンズなんかには興味がなくて、自分が心惹かれるものに出会うことが楽しみ。これをかけたら今とはちょっと違う、こんな見られ方をするかもしれないということを楽しんでるんですね。ある種、自分を表現する道具であって、コミュニケーションツールだと思うんです。

時計も眼鏡も、自分を演出し、自分の気持ちを高めてくれるものだと語ります。

広田: そうですよね。そういう意味でも時計はコミュニケーションツールになりますよね。初対面の人とは宗教や政治の話ができるわけでもなく、かといってスポーツの話も揉めたりすることもあるじゃないですか。時計は話題として無難だし、ビジネスパーソンとして成功された方が時計を趣味にお持ちだというのがよく分かります。

島田: 特に時計は、その人がつけているタイプで、この人は内面こういう欲求や欲望を持っているんだなと分かりやすいですね。

広田: 確かに時計を見れば、その人が自分をどう見せたいか、見られたいかということをある程度感じることができます。

島田: 深層欲求が表れる。眼鏡も「こういう眼鏡かけている人ってクリエイティヴィティが高そうに見られたいんだろうだなぁ」とかあります。それと同じような感覚です。

自分は時計のコレクターではないし、決して時計に詳しいわけではないんですよと、語る島田氏。

広田: さすがは今まで人を見て商いをやってこられただけある(笑)。僕は時計を選ぶにも時計に“詳しい”よりも、“分かっている”ほうがいいなと思っています。これが難しいのだけど。その点、島田さんの時計選びは外してない。

島田: 時計をスペックとかブランドとか、そういうもので見ていないからでしょうね。

広田: 自分に合うかどうか。だから外さないということになるんでしょうね。

島田: そうですね。少なくとも僕のスタイルの中においては、絶対に外さないものを選んでいるように思います。

次回は、歯車族、島田亨の時計の楽しみ方についてご紹介いたします。

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広田雅将さん

広田 雅将
Masayuki Hirota

時計ジャーナリスト・時計専門誌『Chronos日本版』編集長

1974年大阪府生まれ。会社員を経て、時計専門誌クロノス日本版編集長。国内外の時計賞で審査員を務める。監修に『100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』『続・100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー刊)が、共著に『ジャパン・メイド トゥールビヨン』(日刊工業新聞刊)『アイコニックピースの肖像 名機30』などがある。時計界では“博士”の愛称で親しまれており、時計に関する知識は業界でもトップクラス。英国時計学会会員。

島田 亨さん

島田 亨
Toru Shimada

USEN-NEXT HOLDINGS 取締役副社長COO

東海大学文学部広報学科広報メディア課程卒業後、株式会社リクルートに入社。1989年、株式会社インテリジェンスを宇野康秀、鎌田和彦、前田徹也らと創業、1995年に取締役副社長に就任。1999年にインテリジェンス退社後は、エンジェル投資家として活動し、株式会社シーズホールディングス代表取締役、株式会社日光堂(現株式会社BMB)取締役副社長、株式会社楽天野球団代表取締役社長、楽天株式会社取締役執行役員 プロスポーツ事業カンパニー社長、フュージョン・コミュニケーションズ株式会社代表取締役社長、楽天株式会社 アジアRHQ準備室担当役員、代表取締役副社長などを歴任。2017年、株式会社U-NEXT取締役副社長COOに就任する。

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